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平成22年4月30日発表(次回発表予定 平成23年5月2日)
気象庁地球環境・海洋部
- 太平洋赤道域(南緯10〜北緯5度、東経135〜西経95度の範囲)は、二酸化炭素の放出域です。1992〜2009年の解析期間を通じて、海洋から大気中に二酸化炭素が放出されています。
- 2009年の月ごとの二酸化炭素放出量は、平年(1992〜2009年の平均)に比べて7月に多く、10月及び12月に少なくなりました。また、2009年の二酸化炭素の年間放出量は、炭素の重量に換算して4.8億トンであり、平年の4.9億トンと同程度でした。

太平洋赤道域(南緯10〜北緯5度、東経135〜西経95度、下図の網掛け範囲)において見積もった大気−海洋間の二酸化炭素交換量の期間積算値(1992-2009年)
二酸化炭素交換量の積算値は、炭素の重量に換算した値です。正の値は海洋が大気へ放出する二酸化炭素の量(放出量)を示しています。月ごとの積算値の図の赤い陰影、青い陰影は、それぞれエルニーニョ現象の発生期間、ラニーニャ現象の発生期間を表しています。2009年の図の白線と青い陰影は、それぞれ平年と標準偏差(±1σ)を表し、青い陰影の範囲を超えて上にあるとき、放出量が「多い」、下にあるとき放出量が「少ない」としています。年間積算値の図の破線は、1992〜2009年の平均4.9億トンを表しています。
掲載しているデータは、解析に使用するデータの変更などにより過去にさかのぼって修正する場合があります。
詳しくは、大気−海洋間の二酸化炭素交換量の見積もりをご覧ください。
太平洋赤道域は、赤道湧昇によって、より深層にある二酸化炭素を豊富に含んだ海水が湧きあがっているため、二酸化炭素の放出域となっています。2009年は、夏から発生したエルニーニョ現象の影響により赤道湧昇が弱まったため、10月及び12月に、平年(1992〜2009年の平均)よりも二酸化炭素の放出量が少なくなりました。一方、7月は、月平均風速が大きかったため、大気と海洋の間の二酸化炭素の交換が促され、平年に比べて多くなりました。2009年の二酸化炭素の年間放出量は、炭素の重量に換算して4.8億トンであり、平年の4.9億トンと同程度となりました。
気象庁では、太平洋赤道域において大気−海洋間の二酸化炭素交換量(大気と海洋間でやり取りする二酸化炭素の正味の総量)を見積もっています。(大気−海洋間の二酸化炭素交換量の見積もり方法、交換量の見積もり期間と範囲)