2004年2月まで非放射線源の電子捕獲型検出器(ECD)を搭載したガスクロマトグラフにより観測を行っていたが、観測精度を向上させるために、2004年3月から放射線源を用いたECDを搭載したガスクロマトグラフにより行っている。大気一酸化二窒素観測装置の外観を図7.2.4.1に示す。
大気クロロフルオロカーボン類と同様に地上約7 mに取り付けた取入口から、大気試料を常時室内に導入している。ここから3 ml(2008年2月以降は2.5 ml)の定量管に大気試料を分取し、分析計に導入する。観測目的の成分(ここでは一酸化二窒素)をカラム(Porapak Q 80-100mesh 300cm + Porapak Q 80-100mesh 100cm)に導入し分離する方式を用いている。観測標準としては、大気レベルの観測用標準ガス4本を用いている。これらの標準ガスは、使用開始前と使用終了後に気象庁地球環境・海洋部環境気象管理官のガスクロマトグラフ方式の一酸化二窒素濃度較正装置を用いて気象庁標準ガスで較正することにより、その濃度を決定するとともにドリフトの監視も行っている。
観測は、標準ガス1本あたり15分間、計1時間で測定したのち、大気試料を1時間に1回の頻度で7時間測定する、8時間のサイクルを繰り返す。観測用標準ガスの既知濃度と出力値から求めた2次式の検量線を基準として、大気試料の濃度値を求めている。また、検量線ごとに大気試料に合わせた指標ガスを1回測定し、観測用標準ガスの長期的な濃度の変動や観測装置の異常などを監視している。
バックグランドデータの選別手順は大気クロロフルオロカーボン類と同様であり、値Aは10 ppbである。
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図 7.2.4.1 大気一酸化二窒素観測装置(綾里)。 |
温室効果ガスなどのGAW観測所 | 綾里 | 較正(一酸化二窒素) | 参考文献