降水・降下じん化学成分分析

7.2.15 降水・降下じん化学成分分析

 降水・降下じん試料は、地上に設置された降水・降下じん試料自動採取装置(図7.2.15.1)により収集される。観測所では、降水試料を1日ごと、降下じん試料を1か月間収集し、併せて降水があった日の降水量、最大風速及び風向を記録する。これらを気象庁本庁に送付し、地球環境・海洋部海洋気象課において分析を行う。

降水・降下じん試料自動採取装置(南鳥島)

図 7.2.15.1 降水・降下じん試料自動採取装置(南鳥島) 。
Fig. 7.2.15.1 Precipitation and dry deposition sampling system at Minamitorishima station.

 海洋気象課では、1か月ごとに送付されてくる降水試料を分析してpH、電気伝導度、アルカリ度と化学成分(NH4+-N、Na+、K+、Ca2+、Mg2+、Cl、NO3-N、NO2-N、SO42−-S、Cd、Hg)を求めている。これらの分析にはフローセル型pH計、電気伝導度計、自動ビュレット、イオンクロマトグラフ、原子吸光光度計及び冷原子吸光光度計を用いている。降水試料については1日ごとに分析を行い、各日の降水量を重みとして加重平均し、これを月平均値としている。降下じん試料については、水溶性と難溶性とに分けて分析する。水溶成分では化学成分(Na+、K+、Ca2+、Mg2+、Cl、NO3-N、NO2-N、SO42−-S)の分析を行い、残りをエバポレーターで蒸留して重量を測定する。難溶成分では有機物を燃焼して除去し、得られた灰化降下じん重量を測定する。それぞれの成分について、月間総量を求めている。


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