海洋汚染の防止のためには国際的な取り組みが不可欠である。「廃棄物その他の物の投棄による海洋汚染の防止に関する条約(ロンドンダンピング条約)」(1972年採択)及び「船舶による汚染の防止のための国際条約(マルポール条約)」(1973年採択)の採択を巡る国際的議論などを背景にして、我が国では1971年に「海洋汚染及び海上災害の防止に関する法律(海洋汚染防止法)」が施行された。気象庁は同法に基づき、海洋汚染の防止及び海洋環境の保全に資するために、海水中の有害金属(カドミウム、水銀)などの海洋バックグランド汚染観測を1972年に開始した。その後1976年に油汚染関連の観測を開始した。なお、観測の詳細は第7.4節に記述している。