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[お知らせ] 2012年(平成24年)3月の更新時から、長期変化傾向の有意性の判定について、3通りの信頼度水準を導入しました。 信頼度水準の詳細については、「長期変化傾向の有意性の目安について」を参照してください。
平成24年3月12日発表(次回発表予定 平成25年3月11日)
舞鶴海洋気象台
- 日本海における2011年までのおよそ100年間にわたる海域平均海面水温(年平均)は、日本海中部(+1.73℃/100年)および日本海南部(+1.24℃/100年)で上昇しています。 これらの上昇率は、世界全体で平均した海面水温の上昇率(+0.51℃/100年)のおよそ2、3倍と大きく、日本海中部の上昇率は日本近海で最も大きくなっています。
- 日本海南部の上昇率は、日本の気温の上昇率(+1.15℃/100年)と同程度となっています。
- 日本海北東部では、海域平均海面水温(年平均)に統計的に有意な長期変化傾向は見出せません。
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| 海域名 | 上昇率(℃/100年) | 2011年の平年差(℃) |
|---|---|---|
| 日本海北東部 | # | +0.4 |
| 日本海中部 | +1.73±0.37 | +0.3 |
| 日本海南部 | +1.24±0.37 | +0.2 |
日本海の海域平均海面水温(年平均)の長期変化傾向(2011年)
上昇率が[#]とあるものは、統計的に有意な長期変化傾向が見出せないことを示します。
無印の上昇率は統計的に99%有意な値を、「∗」および「∗∗」を付加してある上昇率はそれぞれ95%、90%有意な値を示しています(各信頼度水準の詳細については、「長期変化傾向の有意性の目安について」を参照してください)。
下図の青丸は各年の平年差を、青の太い実線は5年移動平均値を表します。
平年値は1981年〜2010年の30年間の平均値です。
表の海域名およびグラフをクリックすると、各海域の時系列グラフなどの詳細なデータのページへ移動します。なお、季節別の上昇率、テキストデータは、こちらをご覧ください。
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長期変化傾向の特徴
日本海における2011年までのおよそ100年間にわたる海域平均海面水温(年平均)は、 日本海中部(+1.73℃/100年)および日本海南部(+1.24℃/100年)で上昇しています。 これらの上昇率は、世界全体や北太平洋全体で平均した海面水温の上昇率(それぞれ+0.51℃/100年、+0.45℃/100年)のおよそ2、3倍の大きさとなっています。 特に、日本海中部の上昇率(+1.73℃/100年)は日本近海で最も大きな上昇率です。
およそ100年間にわたる日本全国の年平均気温の上昇率は、+1.15℃/100年(統計期間:1898〜2011年)です (日本の気温の変化)。 日本海南部の海域平均海面水温(年平均)は日本の気温の上昇率と同程度ですが、 日本海中部の海域平均海面水温(年平均)は日本の気温よりも大きな上昇率となっています。
日本海中部で日本の気温より上昇率が大きい理由はまだよくわかっていませんが、 ユーラシア大陸側の中国東北部では年平均気温の上昇率は約2℃/100年、 冬季の気温の上昇率は約3℃/100年であることから、大陸の気温の上昇の影響を受けている可能性があります。 また、海洋の循環(海流の流路や流量など)の変化や、海洋と大気の間の熱のやり取りの変化などの影響も考えられます。
日本海中部および日本海南部では、夏季(7-9月)を除くどの季節においても海面水温が上昇しており(+1.26〜2.42℃/100年)、 夏季(7-9月:+0.65〜0.82℃/100年)においても上昇傾向が現れています。 また、日本海中部では冬季(1-3月:+2.42℃/100年)に、日本海南部では秋季(10-12月:+1.68℃/100年)に上昇率が最も大きくなっています (季節別の上昇率)。 日本海中部の季節別の海面水温の上昇率は、冬季(1-3月)が+2.42℃/100年、春季(4-6月)が+1.77℃/100年、 秋季(10-12月)が+2.02℃/100年で、このいずれの季節でも日本近海では最も大きな値となっています。
日本海北東部では、十年から数十年の時間規模の変動が大きく、特に1920年代の水温が高いことから、 海域平均海面水温(年平均)に統計的に有意な長期変化傾向は見出せませんが、 季節別にみると、冬季(1-3月:+0.79℃/100年)の海面水温は上昇しています。