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平成22年3月26日発表
函館海洋気象台
- 北海道周辺・日本東方海域における2009年までのおよそ100年間にわたる海域平均海面水温(年平均)に、統計的に有意な長期変化傾向は見出せません。
- 季節別にみると、釧路沖の冬季(1-3月)と春季(4-6月)、三陸沖の冬季(1-3月)と秋季(10-12月)、関東の東の秋季(10-12月)において、有意な上昇傾向(+0.9〜+2.2℃/100年)がみられます。
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| 海域名 | 上昇率(゚C/100年) | 2009年の平年差(゚C) |
|---|---|---|
| 釧路沖 | * | -0.2 |
| 三陸沖 | * | +0.6 |
| 関東の東 | * | +0.1 |
北海道周辺・日本東方海域の海域平均海面水温(年平均)の長期変化傾向(2009年)
上昇率が『*』とあるものは、統計的に有意な長期変化傾向が見出せないことを示します。
下図の青丸は各年の平年差を、青の太い実線は5年移動平均値を表します。
平年値は1971年〜2000年の30年間の平均値です。
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長期変化傾向の特徴
北海道周辺・日本東方海域における2009年までのおよそ100年間にわたる海域平均海面水温(年平均)は、いずれの海域においても十年から数十年程度の時間規模の変動が大きく、有意な長期変化傾向は見出せません。
北太平洋では、約20年周期で北太平洋中部(東日本周辺まで及ぶ広い範囲)で海面水温が高く(低く)なると、北太平洋東部や 赤道域で低く(高く)なるという シーソーのような自然変動現象(太平洋十年規模振動:PDO)がみられます。 また、関東の東は黒潮続流の流域にあたり、黒潮の流路が北上すると黒潮系の暖かい海水の占める割合が増大し、海面水温は上昇します。 北海道周辺・日本東方海域の海域平均海面水温の十年から数十年程度の時間規模の変動には、このような変動が大きく影響していると考えられます。
季節別では、釧路沖の冬季(+2.2℃/100年)、釧路沖の春季(+1.3℃/100年)、三陸沖の冬季(+1.2℃/100年)、三陸沖の秋季(+0.9℃/100年)、および関東の東の秋季(+1.0℃/100年)に統計的に有意な上昇傾向がみられます。
網走沖の海面水温について
網走沖では、1960年代以前の現場観測データが少ないために、およそ100年にわたる海域平均海面水温を解析することができませんでした。