高層気象観測とは、気球に観測機器を吊り下げそれを飛ばし、高層における気圧、気温、相対湿度、風向、風速等の気象要素を観測することをいいます。 この観測は、日本全国16ヶ所の気象台や測候所で毎日決まった時刻(日本時刻9時及び21時)に行っています。 ただし、観測機器の飛揚は観測時刻の30分前に行います。
○観測機器について
父島気象観測所で使用する観測機器は、GPSゾンデというもので、気温、湿度センサと、これらの測定値及びGPS衛星から送られる測位用GPS信号を観測所へ送信するための無線送信機で構成されています。
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飛揚風景(紐の長さは約20メートル) |

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GPSゾンデ |
| 観測はGPSゾンデを600グラムのゴム気球に吊り下げて上空へ飛ばします。 気球は水素ガスの浮力(父島では通常1900グラム)を利用して、1分間に300〜400メートルの速度で上昇します。 上昇を開始して気球が割れるまでの間、GPSゾンデは気温、湿度等を測定しそのデータを観測所に送信し続けます。
GPSゾンデの位置はデファレンシャルGPS方式を使用して三次元測位を行い、緯度、経度及び高度を上記の観測データと共に電波信号で送信します。
観測所では、受信したこれらのデータからGPSゾンデの移動速度を計算することによって風向、風速を求めます。気圧は高度と気温、相対湿度から求めます。
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地上で直径約1.6メートルの気球は上昇(気圧の減少)とともに膨らんでゆき、高度約30キロメートル付近ではその直径がおよそ6倍(約8メートル)になって破裂します。 この時点で観測は終了です。 観測開始(飛揚)から観測終了(気球の破裂)までは約90分間です。
○データの利用
こうして得られた観測資料は、専用回線で気象庁に送られます。 全国から集められたデータは、大気の立体的な構造を解明するために利用され、天気予報をはじめとして気象災害の防止に役立てられています。

パソコンでの解析画像(左:気温、湿度 右:航跡図)
| <<GPSゾンデを見つけたら!!>> |
観測を終えたGPSゾンデはそのほとんどが海上に落下しますが、上空の風向きによっては陸地に落下したり、海岸に打ち寄せられる場合があります。
気象庁が観測に使用したGPSゾンデには右のラベルが貼り付けられてあり、当所にて飛揚を行ったものにつきましては回収の手配をさせていただきます。
連絡先はGPSゾンデ本体に明記されてありますので、GPSゾンデを拾われた際にはお手数ですが連絡をお願いいたします。
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