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気象台や測候所などのデータからみた大雨発生回数の長期変化については、1.3.1節で述べた。ここでは、アメダスのデータからその傾向をみることにする。
アメダスには1976年以降29年間のデータがある。気象台や測候所での約100年間のデータと比較すると短いが、アメダスの地点数は気象台や測候所の数よりも桁違いに多いので、一般的に空間的な広がりの小さい短時間強雨などの極端な現象の出現傾向をみるには有利な面もある。
アメダスの1976年以降のデータをもとに、全国すべての地点で1時間降水量が50mm、80mm以上となった回数、また日降水量が200mm、400mm以上となった回数を年ごとに集計した。アメダスの地点数は、1976年当初は約1,100地点であるが、1979年には約1,300地点に増え、現在に至っている。年による地点数の違いの影響を避けるため、年ごとの観測回数をその年の地点数で割って1地点あたりの年間観測回数とし、年変化を棒グラフで示した。
グラフをみると、いずれもわずかに増加傾向があることがわかる(ただし増加傾向については、厳密な意味での統計的な有意性は認められなかった)。隣り合った9年ないし10年間の平均は(グラフ中赤線で表示した値)、どれも少しずつ増加してきている。
以上から、アメダスでみる限り、大雨と短時間強雨の回数は、ここ30年間ではわずかながらも増加傾向を示している。ただし、観測期間が短いためにこの期間に限ってあらわれた現象の可能性もある。
1.3.1 日本の異常気象の長期変動 <<前へ | 次へ>> 1.3.2 台風活動の長期変動